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【建設DXインタビューリレー Vol.3】「いかに楽できるか」が原点 - 建設ICTの先駆者・松尾泰晴氏が語る3D活用とYDN設立秘話

【建設DXインタビューリレー Vol.3】「いかに楽できるか」が原点 - 建設ICTの先駆者・松尾泰晴氏が語る3D活用とYDN設立秘話

【建設DXインタビューリレー Vol.3】
「いかに楽できるか」が原点 - 建設DXの先駆者・松尾泰晴氏が語る3D活用とYDN設立秘話

i-Construction制定以前から3次元データの活用を独自に進め、同じ志を持つ仲間と共に「やんちゃな土木ネットワーク(YDN)」を設立。日本の建設DX黎明期を切り拓いてきたyasstyle代表 松尾泰晴氏。土木業界の"異端児"とも言える松尾氏が、いかにして3Dデータ活用に目覚め、仲間たちと出会い、そしてランドログと交わっていったのか。その原点と軌跡を振り返ります

<対談者>

松尾 泰晴 さんyasstyle 代表 / 国土交通省ICTアドバイザー

関川 祐市 さん株式会社EARTHBRAIN ランドログカンパニー ヴァイスプレジデント

(本記事は、日本の建設DX・建設IoTが目指すべき方向性を探る『建設DXインタビューリレー』の第三回です。)

「いかにズルできるか」面倒くさがり屋が3Dに目覚めた理由

進行:松尾さんはi-Constructionが公式に制定される以前から、ご自身で土木分野での3D活用を進めてこられ、同様の取り組みをされる仲間と「やんちゃな土木ネットワーク(YDN)」でも活動をされています。まずは、ご自身で3D活用に取り組まれてきたきっかけや、その内容についてお聞かせいただけますでしょうか。

松尾:私はもともと土木の専門学科出身ではなく、普通科出身でした。特にやりたいこともなく、実家が土木会社だったこともあり、就職先に迷っていたところを拾ってもらった、というのが正直なところです。業界に入った当時は、まだICTがどうこうという時代ではありませんでした。

私はとにかく面倒くさがりで、できれば働きたくない(笑)。そんな中で、「いかに楽できるか」、少々言葉は悪いですが、「いかにズルできるか」ということばかり考えていました。先日も高校で授業をしてきたのですが、高校生に「授業中にズルをするのはダメだけど、例えば音声を録音してAIで処理するような工夫は、社会人になると『効率化』として褒められるんだよ」と話したんです。

そういったことばかり考えてやってきた中で、3D活用とほぼ同時期に、社内の情報共有の仕組みづくりも進めていました。今でいうクラウドのような使い方ですね。当時はまだクラウドが一般的ではなかったので、自分で社内にサーバーを立てて、情報をブログ形式で蓄積し、社内イントラネットだけで見られるシステムを作ったりしていました。それが2005年頃だったでしょうか。もともとパソコンいじりや新しいツールが好きで、インターネットが普及し始めた頃から色々なことを試していました。

そんな中で一番活用したのが『SketchUp』です。ちょうどGoogle傘下になり、無償で利用できるようになった時期でしたね(※編集注:現在はTrimble社が開発・提供)。それまでは無料の2次元CAD、例えば『Jw_cad』などが主流でしたから、SketchUpの登場は大きかったです。

当時はまだ土木経験が浅く、図面だけでは想像しきれない部分がたくさんありました。最初は、そういった部分を3Dモデルに起こして、自分の頭の中を整理するために使っていました。それが3D活用のスタートでしたね。とにかくたくさんの3Dモデルを描きました。現場の人に説明する際も、複雑な箇所は3Dで見せると理解してもらいやすかったです。とにかくSketchUpで描きまくっていました。

進行:現場でSketchUpを使って説明される際に、ご専門が土木ではなかったこともあり、現場の方々との間に戸惑いや反発のようなものはありましたか?

松尾:最初は自分の担当現場だけで使っていたので、会社全体を巻き込むようなことはしていませんでした。あくまで自分が理解しやすいためのツールでしたね。ただ、ある時から状況が変わりました。その大工さんたちとの関わりの中で、変化がありました。非常に複雑な構造の橋梁を担当した時のことです。斜めになった複雑な形状で、特に部材の取り合い部分の墨出しは非常に困難です。その箇所について、大工さんもイメージが掴めない、とおっしゃいました。「3Dが描けるなら、少し描いてみてくれないか」と頼まれるようになったのです。

墨出しをしても、特に上部のウィング部分の形状が複雑で、図面だけでは全く理解できませんでした。下の方は墨出しできても、上にいくにつれてウィングが飛び出す形状だったので、「これは上でどうなっているのだろう」と。そうした中で、大工さんも分からない、という話になり、3Dモデルを作成しました。それを見て、お互いに「おお、こんな風になるのか」と納得したのです。まずは自分が理解するところから始め、次に大工さんに説明する際に活用する、という流れです。「こんな感じですよ」と説明しても、「そんなことは分かっている」と言われることもありました。結局は、それぞれの理解度の問題なのだと思います。頭の中でイメージできている方には不要ですが、当時の私はレベルが低く、イメージできなかったのです。

そうした経験を繰り返すうちに、「あいつは3Dをやるやつだ」と認識されるようになり、図面だけでは理解できない人から「ちょっと絵を描いて」と頼まれるようになっていきました。

同じ志を持つ方々との出会い:YDN

松尾:そうこうしているうちに、2014年か2015年頃に、「ドローンで測量ができるらしい」という話を聞いて、面白そうだと思ったのがドローンを始めたきっかけです。当時はDJI社のPhantom 2を使っている先駆者もいましたが、カメラがGoProで少し扱いが大変でした。その後、カメラ付きで扱いやすくなったPhantom 3が登場し、「これならいけるんじゃないか」と購入しました。カメラにExif(Exchangeable Image File Format)情報が記録されるようになったのも大きかったですね。

ドローン測量をやろうとした時、ソフトウェアも必要だと分かりました。ドローンに詳しい人を探しているうちに、ちょうどその頃『TREND-CORE』や点群処理ソフト『TREND-POINT』を知りました。そもそも『点群』という言葉自体を知らなかったので、「ドローンでどうやって3Dモデルを作るんだ?」というレベルでした。SketchUpのモデルしか知らなかったので。

調べていくうちに、写真から3Dモデルを生成するSfM(Structure from Motion)ソフト、当時は『PhotoScan』(現:Agisoft Metashape)が必要だと分かりました。

ちょうどそのタイミングで、大矢さん(正治組 大矢 洋平氏)がYDNを立ち上げたばかりの頃で、知り合い経由で紹介してもらいました。「変な人がいますよ、松尾さんなら絶対食いつきます」って(笑)。このタイミングで大矢さんと知り合えたのは大きかったですね。結局、今もそうですが、自分一人の力なんて大したことはなくて、情報網やネットワーク、人との繋がりが非常に重要です。大矢さんにドローンの先生を紹介してもら Quadrupり、そこから狂ったようにSfMをやり始めました。当時は教えてくれる人もほとんどおらず、YDNのネットワーク内でもまだ誰も本格的にやっていなかったので、本当に手探りでしたね。YDN自体もまだ3〜4人しかいない時期でした。

進行:大矢さんと出会われた2014年〜2015年頃を境に、それまでの松尾さんの活動やお仕事に対する意識は大きく変わりましたか?

松尾:やっていること自体は、それほど大きく変わったわけではありません。ただ、基本的に私は会社の外に出ることがありませんでした。現在は交流などが盛んですが、当時はCSPIのような展示会に行くという概念すらなく、自分の担当エリアである東海地方で、ひたすら現場作業だけをしていました。

それが、2014年頃、名古屋で知人の勉強会に参加する機会がありました。その方は全国でコンサルティングをされている方で、当時は現場の創意工夫などをブログで発信されていました。家入さん(現:株式会社建設ITワールド 代表取締役 家入 龍太氏)たちの世代、「建設ブロガーの会」があった頃ですね。私もそのブログを熱心に見ていました。その勉強会で、私が「iPadを使った会社の回し方」について発表したんです。図面をiPadで見られるようにしたり、Googleカレンダーでスケジュール共有したり、クラウドも活用して会社全体を回している、という話をしました。当時はそういった事例がほとんどなかったようで、スーパーゼネコンの方々も含め、皆さんがすごく食いついてくれました。まだi-Constructionなんて言葉もない時代です。

その時、「あれ、自分って思っているよりも外での評価は高いのかもしれない」と気づいたんです。自分にとっては「普通」のことが、外の世界では「普通」ではなかった。もちろん「普通」のレベルは人によって違いますが、そこで初めて、外に出た時の自分の立ち位置が少し見えてきました。

そして、「世の中にはもっとすごい奴がいるはずだ」と思っていた時に出会ったのが大矢さんでした。彼は私の5つ年下ですが、考えていることややっていることが、まるで示し合わせたかのように同じで、むしろ「あいつの方が5年先を行ってるな」と少し焦りを感じたほどです。だから、何の違和感もなく、すぐに意気投合しました。活動範囲という意味では世界は広がりましたが、やっていること自体は変わらず、一人でやっていたことが二人、三人と仲間が増えていった、という感覚ですね。

進行:そうしてYDNの活動も広がっていく中で、関川さんとも出会われたわけですね。関川さんから見た、当時のYDNや松尾さんとの出会いについてお聞かせいただけますか。

関川:ランドログが設立されたのが2017年です。当時のコマツの野路社長の発案で、「とにかく建機のデータがクラウドに上がるプラットフォームを作る」という、ある意味で漠然とした目標からスタートしました。私自身は、建設コンサルタントを経てコマツに入社し、その後すぐ「ランドログに行ってくれ」と言われたので、正直、何をしていいか分からない状態でした。

そこで、まずは「土木の新しいことを知っている人を探そう」と思い、ウェブサイトなどで情報収集を始めました。その中で「YDN」を見つけ、「なんだかすごい尖った人たちがいるな」と。今まで付き合ってきた土木業界の人たちとは一線を画す雰囲気を感じ、すぐに連絡を取りました。それで三島まで行って、松尾さんや大矢さんにお会いしたのが最初の接点です。

そこからですね。これからの土木はどうあるべきか、といった話を聞きながら、ランドログの活動を進めていきました。当時のランドログは7名から10名程度のメンバーでしたが、土木のことを知っている人間がほとんどいなかったんです。土木経験者がいない。だから、「まずは土木の現場を見させてほしい」とお願いしたり、IoTの時代なので、さまざまなセンサー類を現場でテストさせてほしい、といった協力をお願いしたりしました。プラットフォームを中心に、現場を可視化していくためのテストに協力していただいた、という繋がりですね。

進行:松尾さんから見て、関川さんをはじめとするランドログのメンバーの第一印象や、一緒に活動されてきた中での印象はいかがでしたか?

松尾:いや、「すごいことが起こったな」と思いましたよ。コマツのような大企業の上層部の方々とお会いする機会なんて、それまで全くありませんでしたから。私や大矢さんは、本当に地場のいち工事屋のおじさんなので、「すごい会社から来たな」というのが正直な第一印象です。

ただ、一方で「土木の素人の集まりで大丈夫かな?」という思いも少しありましたね。でも、メンバーのバックグラウンドが多様で、スタートアップのような雰囲気もあり、「こういう時代なんだな」と強く感じました。当時のランドログの構成メンバーは本当にすごかったです。

何でもできるというか、突拍子もないことをたくさん持ってきてくれましたからね、ネタとして。「雲が作れる装置」なんて話もありましたよね?

関川:ありましたね(笑)。とある会社に、本気で「現場に仮設の屋根(雲)を作れませんか?」って聞きに行ったんですよ。さすがに「発想は面白いけど難しいですね」と社長に言われましたが。

松尾:そういうぶっ飛んだ話がたくさん来たので、すごくワクワクしました。「何かすごいことが起こるぞ」と。従来の土木業界の発想だけでは、なかなか出てこないアイデアばかりでしたから。

関川:元々ランドログは、3年間のインキュベーション期間と決まっていました。そこで成果が出なければ、基本的には解散するという期限付きのプロジェクトだったんです。だから、とにかくこの3年間でやれることを必死でやろうと。それまで土木業界になかったような、他業種の機器やデータでも、繋げられるものなら何でも繋げてみよう、というスタンスでした。

今でこそ、様々なプラットフォーム連携が当たり前になりつつありますが、当時は「プラットフォーム」を標榜している企業自体がまだ少なかった。だから、他業種の企業、例えばレンタル会社などにも「うちの製品をランドログに繋ぎませんか?」と積極的に声をかけて、本当に色々なことを試しました。YDNの皆さんの現場でも様々な実証実験をさせていただき、その中でIoTプラットフォームの価値検証や方向性を見定めていきました

結果的に、今でも基本的な考え方は変わっていませんが、周りを見れば、多くの企業が同じようなプラットフォームを作り始めています。当時私たちがやっていたことは、間違いではなかったし、面白かったなと改めて感じますね。

i-Construction 9年目のリアルと変化、展望

進行:松尾さんはICTアドバイザーとしても活動の幅を広げられています。i-Construction開始から9年ほど経ちますが、トップランナーとして業界を見てこられて、率直なご感想や課題意識、あるいは面白いと感じる点など、お聞かせいただけますでしょうか。

松尾:i-Constructionが始まって9年になりますが、正直、現場レベルでは本質的には何も変わっていないと感じています。もちろん、ICT建機を導入する人や企業は増えました。機材も売れています。しかし、現場担当者レベルでは未だに反発する人もいますし、行政も同様です。行政のトップが旗を振っても、現場がついてこない。波風を立てずに、上から言われたことだけをこなす、「余計な面倒事を持ち込むな」という雰囲気も少なくありません。

もう一つ感じるのは、「やってる感」を出している人たちが増えたことです。地域の古い体制の会社などが、実際には自社で活用できていないのに、補助金で機材だけは導入して「ICTやってます」とアピールする。外注で体裁を整えているだけ、というケースも多いです。機材を買ったものの結局使いこなせず、会社の倉庫に眠っている。それでもホームページでは『ICT・DXに最先端で取り組んでいます』と謳っているわけです。

様々な施策が打ち出されていますが、現場まで浸透しきらず、結果として無駄も多くなっていると感じます。結局、9年間経っても「やる人はやる、やらない人はやらない」という状況は変わっていない。感覚としては、取り組みの度合いに応じて様々な層が形成されてきたな、ということです。

松尾:これから100%、ICT化の流れは止まらない。これは間違いありません。だから、次の10年で業界の勢力図は大きく変わる可能性があると思っています。ただ、変化のスピードは正直、思ったよりもずっと遅いですね。私はもっと早く、2〜3年で大きく変わると期待していたんですが、現実はそう簡単ではありませんでした。

関川:本当にそうですね。もっと早く、ドラスティックに変わるだろうと期待していた部分はありました。ただ、業界の構造的な問題や、個々の企業・技術者のスキルセットの問題など、様々な要因が絡み合っていて、一筋縄ではいかないのだと思います。ただ、単に試用するという段階を超えて、実際の現場や日常業務の中でICTを活用するという段階に進んでいることは実感しています。若い方が「使いたい」と希望しても、「まだ早い」と上司に言われてしまう会社もありますが、それでもやはり「使ってみたい」となった時に、導入のハードルができるだけ低くなるように、私たちも価格設定などを工夫し、まずは試してみてください、という形でご提案するようにしています。

松尾:最終的な決定は国がするにしても、私たちも今は少しずつ声を上げて、状況を動かすことはできるようになってきました。国が示す政策に対して、現場で実際に作業をしている方々の意見を踏まえて実態を伝えていくことで、だいぶ状況は改善されてきていると思います。

関川:それはやはり、松尾さんがおっしゃるように、世代交代が進んできたことも大きいのかもしれませんね。10年経てば、担当者も変わってきますから。

松尾:そうですね。10年経つと、若い世代、例えば私たちの息子世代が意見を言える立場になってきたりもしますからね。後継者の方々も、今は積極的に活動に参加される方が増えています。30代、40代の方が中心になってきています。

関川:以前、全国を回らせていただいた際にも、下請けではなく元請けとしてやっていきたい、という方が多くいらっしゃいました。しかし、入札に参加するにしても、経験が足りないなどの理由で、なかなか参加できない、という声も聞きました。一方で、新しい技術を導入すれば受注できるのではないか、と模索されている方もいました。そうした方々に対してランドログはサポートしていきたいですね。

若手への期待と、これからの役割

進行:松尾さんは教育事業などを通じて、若い世代との交流も多いかと思います。次世代の担い手たちに期待することはありますか?

松尾:若い世代は、我々とは全く違う感性を持っていますよね。デジタルツールを当たり前に使いこなし、新しい技術への抵抗感も少ない。今の若手を見ていると、本当に頼もしく感じます。彼らには、我々のような古い世代の常識にとらわれず、自由な発想でどんどん新しいことに挑戦してほしいですね。失敗を恐れずに。

ただ、一方で危惧しているのは、彼らが上の世代に潰されてしまうこと。古い体制や考え方に染まって、せっかくの感性が活かせなくなるのはもったいない。だから、上の世代は、彼らの邪魔をせず、むしろ彼らが活躍できる環境を整えるべきだと思っています。若手が自由に発想し、行動できる。そういう会社や業界になっていかないと、未来はないでしょうね。そうなると、感性が合わない上の世代は取り残されて、我々のようなところに相談に来るようになるかもしれませんが(笑)。それはそれで良いと思っています。若い世代は若い世代で、どんどん突き進んで、新しい価値観を作っていってほしいです。

進行:松尾さんご自身は、今後どのような活動や事業に注力していきたいとお考えですか?

松尾:私はもう、表舞台に出る必要はないと思っています。裏方に回って、若い世代や挑戦する人たちを支える側に徹したい。現場で活躍する人はたくさんいますから、彼らがそれぞれの地域を引っ張っていってくれればいい。我々のような古い世代は、それに刺激を受けて「やべえ、俺たちも頑張らないと」となれば、それで良いのではないでしょうか。それぞれの世代に役割がありますから。

あとは、やはり新しい技術には関わっていきたいですね。10年前は、色々なアイデアはあっても、それを形にする技術やハードウェアが追いついていませんでした。それこそ「雲が作れる」みたいな話も(笑)。でも今は、当時イメージしていたことが、技術の進歩によって実現可能になってきている。だから、私が考えていること自体は、昔から大きくは変わっていないんです。それを実行に移せる環境が整ってきた。それを形にしていくのが、これからの楽しみですね。まあ、時間軸の感覚は、私の場合は5~10年くらいズレているかもしれませんが(笑)。10年前に考えていたことが、やっと3年くらい前から実現できるようになった、という感覚です。

関川:その時間軸を合わせていくのは難しいですよね。

松尾:だからこそ、やはり行政・国交省から、例えばi-Constructionのように、「ルールとしてこれでやります」と世の中全体を動かさないと、なかなか進まないのだと思います。ですから、そういった仕組み作りに現場を知っている私達が関わっていくことも、今後は重要だと考えています。ですから、これからが本番かな、という感じですね。

進行:最後に、松尾さんが思い描く、理想の土木業界について教えて下さい。

松尾:私たちに関わってくれる方々をはじめとして、下請も元請も含めて皆がハッピーになって、楽になって、儲かるようになれば良い。それが理想です。そのためにも、例えば紙ベースの習慣などはすぐにでもなくしてほしいですね。

松尾泰晴氏が代表を務める、yasstyleについてはこちら
https://yasstyle.net/

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